車載器の販売代理店として、50年以上の歴史を持つ東海クラリオン。近年目まぐるしく変化する自動車業界の中で、自社がマーケティングしたお客様のニーズに合わせて、自ら製品を企画・開発する会社へと進化を遂げてきました。「開発も行う商社」という強みを生かし、私たちは時代の変化を常に見据え、課題を抱えるお客様の声によく耳を傾けて、その先にある「ほしい」をいち早くお届けできる企業でありたいと考えています。
車に死角があるのは当たり前とされてきました。そのためバックカメラやサイドカメラなどが視野を増やす働きをしています。しかし映すだけのカメラはドライバーが見ているときしか有効ではありませんでした。これが、交差点での巻き込み事故がなかなか減少しない理由の一つです。私たち東海クラリオンは、こうした死角の存在を「しょうがない」で片付けるのではなく、カメラ機能を拡張させる画像認識技術での解決を目指しています。例えば「D-BOX」は、車両に付いたバックカメラとサイドカメラの映像をAIが解析。接触の危険をを即座に判断して、ドライバーに警告し、事故を未然に防ぎます。
近年、新車にはバックカメラなど安全装置の装着義務化が進んでいます。しかし、既に使用中の車両については、こうした義務は課されていません。とりわけ運輸車両は使用期間が長く、10年以上、長ければ30年近く走り続けるものもあります。交通事故撲滅のためには、それらの使用中の車両に安全対策を行うことが急務です。そこに、私たち東海クラリオンのチャレンジがあります。当社の製品・THE BOXシリーズは、既設のカメラ・モニターをそのまま活用できます。導入コストはソナーセンサーを新設する場合の約半分で、設置は最短1時間。(※iBOXの場合)
欧米各国では車両安全装置の搭載について厳格な基準が設けられています。たとえばドイツ連邦自動車局が発行するABE認証では、側方検知装置についても高いレベルの性能が求められます。東海クラリオンは、将来日本国内でも同様の法整備が行われることを念頭に、こうした厳しい基準をクリアできるA-CAMを提供。質の高い側方検知機能による、世界レベルの安全対策をお客様に提供しています。このことは事故防止のみならず、導入企業様のCSR推進や、ビジネスチャンス拡大の一助にもつながると考えています。
東海クラリオンの強みは、常にお客様の声に耳を傾けて信頼関係を築き、課題を解決していくことです。グローバルな視点でローカルな課題に向き合い、お客様視点のソリューションを提供するための確かな技術を探究し続けています。
なぜ、私たちにそれができるのか。それは半世紀以上、自動車の普及・進化とともに車載器を扱ってきた商社でありながら、お客様のニーズに応える機器を自社開発する組織でもあるからです。また、企画・営業・取り付けに関わる各部署の連携も当社の特長。営業担当がお客様のご意見をすくい取り、それをもとに企画担当が製品を開発、取り付け担当が各車両の仕様に合わせて設置を行うことで、「三位一体」でお客様にサービスを提供できるのです。
当社は終戦から間もない1948(昭和23)年、未だ焼け野原だった岐阜市にて、小さな電気店「ユニオン電気商会」として創業しました。戦後の復興事業であった観光バスに、バスラジオを販売・取り付けを行い、事業の礎を築いていきました。
日本が高度経済成長期を迎えた1960年代以降、モータリゼーションにより自動車は大衆のものになっていきました。東海3県の地域に根差し、カーラジオからカーオーディオ、カークーラーなどの販売を通じ事業を拡大。1978(昭和53)年に現社名となりました。
平成の時代を迎えると、デジタル技術が飛躍的に進化し、それまでの車載器の市販品が衰退していきました。当社も時代の変化に即応し、カーナビゲーションや通信型カラオケなど情報・エンタテインメント関連機器の販売にシフトしていきました。
自動車産業に大きな変化が訪れた2010年代、安全・安心やサスティナビリティが求められるように。当社は、画像解析やAI、自動運転などの技術を組み合わせた製品の開発に参入。お客様のニーズに合わせた最適なソリューションをお客様へ提供しています。
新車へのバックカメラ装着が義務化されても、道路には未装着のトラックがたくさん走っています。また、クルマの自動運転が実現するまでの多くの時間は、これまで通り人が操縦する必要があります。東海クラリオンが目指すのは、こうした科学技術の進歩と現実社会の間に生まれるギャップに目を向け、実用的な製品・サービスを提供していくことです。
私たちのソリューションへの姿勢は、これからも変わることはありません。まずは、目の前にいるお客様からニーズを聞き取ること。そして、さまざまな商品・サービスを組み合わせ、お客様とともに必要な解決策を見つけ、ご提案していくこと。東海クラリオンは、時代の変化を敏感に察知しながら、お客様に寄り添い続けていきます。
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