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【タイプ別】ウイルス予防法~前編~


みなさん、ウイルスにはタイプがあるということをご存じでしょうか?

ウイルスは、タイプによって特性が変わってくるため、知らずに間違った予防をしてしまっているかもしれません。

今回はウイルスのタイプと、それぞれの正しい予防法について調べてみました。


前編では、ウイルスのタイプ分けと具体的な種類についてご紹介したいと思います。

目次

  1. ウイルスのちがい
  2. ウイルスの分類
  3. エンベロープウイルスの予防法
  4. ノンエンベロープウイルスの予防法
  5. まとめ



1.ウイルスのちがい



ウイルスは、粒子の構造の違いから、「エンベロープウイルス」と「ノンエンベロープウイルス」の2つのタイプに分かれています。


エンベロープとは、脂質性の膜構造のことで、ウイルスがこの外膜に包まれているかどうかによって区別されています。


一見、外膜に包まれているエンベロープウイルスの方が、外膜のないノンエンベロープウイルスよりも強そうだな…と思いませんか?


しかし、ノンエンベロープウイルスは、外膜の無い剥き出しの状態でも感染力を保つことができるため、エンベロープウイルスよりも強いウイルスなのだそうです。


(参照:地方独立行政法人 大阪健康安全研究所)


2.ウイルスの分類


では、代表的なウイルスはどう分類されているのでしょうか。



■エンベロープウイルス

  • インフルエンザウイルス
  • コロナウイルス
  • HIVウイルス
  • B型肝炎ウイルス


■ノンエンベロープウイルス

  • ノロウイルス
  • アデノウイルス
  • ロタウイルス



それぞれのウイルスについて詳しく見ていきましょう。


■インフルエンザウイルス

風邪に比べ高熱であり、のどの痛み、関節痛や筋肉痛を伴う症状が全身に急激にでる。
潜伏期間は1~4日で多くの場合1週間程度で治るが、乳幼児や高齢者、基礎疾患を持つ方の中には、肺炎を併発したり、基礎疾患の悪化を招く場合もある。


■コロナウイルス

人や動物などの脊椎動物に感染するウイルス。
人に感染症を引き起こすものはこれまで7種類が知られており、その内4種類は風邪の原因で、最後の1つが新型コロナウイルス(COVID-19)である。
感染から発症までは1週間程度(平均4~5日)とされており、感染者の80%は軽症、20%は1週間程度で肺炎が増悪し、入院が必要となることがある。


■HIVウイルス

ある種の白血球を次第に破壊し、感染症やがんに対する体の防御機能を低下させる、エイズ(後天性免疫不全症候群)を引き起こすことのあるウイルス。
ウイルスやウイルスに感染した細胞を含む体液(血液、精液、腟分泌液)と濃厚に接触することで感染し、初感染時には、発熱、発疹、リンパ節の腫れ、疲労といった症状が数日から数週間続くことがある。


■B型肝炎ウイルス

肝臓に感染し、炎症を起こすウイルス。
B型肝炎ウイルスの含まれる血液や体液が我々の体内に入ることにより感染し、肝炎が持続すると慢性肝炎から肝硬変、さらには肝がんへと進展する可能性がある。





■ノロウイルス

体内に入った後、小腸の上皮細胞で増殖し、胃の運動神経の低下・麻痺が伴う。
潜伏期間は12〜48時間で、主に腹痛・水溶性の下痢・吐き気・嘔吐の症状を引き起こす。
発熱は約37〜38℃で、突然、強烈な嘔吐もしくは吐き気が起きるのが特徴。


■アデノウイルス

感染すると38~40度くらいの高熱が4~5日続き、咽頭炎による喉の腫れや痛みや、結膜炎による目ヤニや目の充血が見られる。
のどの痛みと頑固な発熱が特徴で、別名“夏のインフルエンザ”とも言われ、大流行することもある。


■ロタウイルス

主な症状としては激しい嘔吐や下痢、39℃以上の発熱が挙げられる。
水様性の下痢が大量に出ることから脱水に陥りやすく、また、便の色が白色になることもある。
乳幼児や子どもに感染することが多く、発症後は通常2〜7日程度で治まる。

(参照:一般社団法人 日本感染症学会)



こう見ると、エンベロープのあるなしに関わらず、どれも怖いウイルスですよね。

それに症状などもエンベロープに関係なさそうです。

それでは、エンベロープの有無によって何が変わってくるのでしょうか?

実は、エンベロープの有無で、予防法がはっきり分かれていることが分かりました。

次回、【タイプ別】ウイルス予防法~後編~にて、それぞれのウイルスの正しい予防法をご紹介したいと思います。

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