運輸安全マネジメント制度を知ろう!
目次
1. 運輸安全マネジメント制度とは?
2. 運輸安全マネジメント実施に向けた具体的なステップ
・運輸の安全管理についてのガイドライン
・運輸安全マネジメントには TX2100×SAFE-DR
1. 運輸安全マネジメント制度とは?
運輸安全マネジメント制度は、運輸事業者が組織全体で安全管理体制を構築・改善することで輸送の安全性向上を目指す制度です。
すべてのトラック運送事業者が対象であり、安全のための取り組みを進めることや、PDCAサイクルを回して安全管理体制を改善し続けることが求められます。
2. 運輸安全マネジメント実施に向けた具体的なステップ
運輸の安全管理についてのガイドライン
“安全管理体制を構築・改善する”とは何をすればよいのでしょうか?
国土交通省は取り組みの参考として、運輸の安全管理について事業者の規模ごとにガイドラインを設けています。
以下では、中小規模の事業者におけるガイドラインをご紹介します。
※参考:国土交通省『中小規模自動車運送事業者における安全管理の進め方に関するガイドライン』
https://www.mlit.go.jp/unyuanzen/content/001410757.pdf
1.経営トップの責務等
運輸事業者の最も基本的なサービスは輸送の安全です。経営者は安全の最高責任者ですので、「安全第一」や「法令遵守」などの安全についての基本的な考え方を記載した安全方針を作成します。また、社員・職員の高齢化、車両・施設の老朽化、自然災害、テロ、感染症などの課題に適切に対応することの重要性を認識します。
2.安全管理の考えと計画
経営者および安全統括管理者は、作成した安全方針を事業者内部に周知します。また、安全に関する課題に基づいた目標と、目標を達成するための具体的取組計画(安全重点施策)を作成して取り組み、目標の達成状況と取組計画の進捗状況を把握して、定期的に見直しを行います。
3.情報伝達及びコミュニケーションの確保
事業者内部で輸送の安全についての情報が伝わるようにして、現場の課題などの把握、および必要な措置の実施と見直しを行います。また、関係法令に従い、事業者の輸送の安全にかかわる情報を外部に公表します。
4.事故情報等の収集・活用
事故が発生した場合、社員・職員は適切にその情報を経営者に報告し、経営者は原因の調査と再発防止策を実施します。さらに、現場や他の事業者のヒヤリ・ハット情報※を集め、事故防止のために活用します。そのため、報告することの重要性を事業者内部に周知することや、自発的な報告に対して不利益が生じないように配慮することも必要です。また、自動車事故報告規則(昭和26年運輸省令第104号)に定める事故があった場合は、国土交通省へ必要な報告、または届出を行います。
※事故にはならなかったが、「ヒヤッと」した、「ハッと」したできごと
5.教育・訓練等の取組
輸送の安全にかかわる者に対して、運輸安全マネジメント制度の趣旨等の理解や、必要な能力の習得・技能の維持のため、計画的に教育・訓練を実施します。また、重大な事故や自然災害への対応方法は事前に定め、事業者内部に周知します。必要に応じて、想定シナリオを作成し、情報伝達訓練や机上シミュレーションなどの実施・振り返り・見直しを行います。そのほかにも、経営者は、輸送の安全に必要な関係法令、通達、および事業者で規定する規則等の遵守状況を確認します。
6.点検及び見直し・改善
「安全管理の取組状況の自己チェックリスト」※を活用して、安全管理の取組状況を定期的に点検し、点検で明らかになった問題点を改善します。また、 安全管理体制の構築・改善や運用結果を残すために作成した文書類や記録類を適切に管理・維持します。
※国土交通省『中小規模自動車運送事業者における安全管理の進め方に関するガイドライン』別添2
https://www.mlit.go.jp/unyuanzen/content/001410757.pdf
運輸安全マネジメントには TX2100×SAFE-DR
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